具体的にみると、高度経済成長を支えてきたマーケティングは4P〔(Product(製品), Price(価格), Place(場所), Promotion(販売促進)〕のマーケティングミックス要因で説明されてきたが、よりきめの細かい活動を必要とする低成長時代のマーケティングにあっては次のような4Cで見ていったほうが適切というもの。
Product(製品)は造って売り込むというプロダクトアウトのイメージであるが、Commodity(商品)にすればラテン語で共に便利な、共に幸せにするという意味で、消費者から出発するアウトサイドインの考え方になる。これは統合マーケティングコミュニケーション(IMC)の考え方と一致する。
Price(価格)よりもCostのほうが(共に立ち上がるという原義)生産コスト、販売コスト、購入コストと、広く捉えることができる。Place(場所)よりもChannel(原義:運河)のほうが流通経路をそのまま表すことができる。一方的に売り込むというPromotion(販売促進)よりも意味を共有するという原義を持つ双方向型のCommunicationのほうが共生の考え方に相応しい。
共生マーケティングはこれら4Cを遂行することで、人に優しく、地球に優しくでき、生活者の信頼(Confidence)を得て、はじめて商品が売れるという考え方に基づくマーケティングである。この共生マーケティングのフレームワークの一つに7Cs COMPASS MODELがある。