最高経営責任者(さいこうけいえいせきにんしゃ、Chief Executive Officer)とは企業において取締役会(Board of Directors)が任命する役員、執行役員又は執行役(Officer, Executive Officer)のトップに立つ人物のことである。英語表記の略称CEO(シー・イー・オー)と表記する場合が多い。
CEOやその下に位置するCOOはいわゆる米国型企業統治における役職名で、取締役のトップである会長(Chairman of the Board of Directors)や社長(President)とは異なる。しかし実際には会長がCEOを、社長がCOOを兼ねることが多い。特に日本企業でCEO/COOを導入する場合にはその傾向が強い(COOを置かず、社長がCEOを兼ねることも多い)。
但し日本では会社法349条の規定により、あくまでも会社の代表権を持つのは取締役または代表取締役、委員会設置会社については代表執行役でありCEOはCOO/CFOも含め法的な裏付けは何も無く、社長や会長と同じ企業の内部呼称でしかない。つまり、もし「取締役兼最高経営責任者」という役職としてあっても代表取締役制度を採用している会社では代表取締役、委員会設置会社では代表執行役でなければ法的には会社を代表する権限は無いのである。